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桐島（きりしま）
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ドイツにおけるゴッホの初期評価と「ナショナリズム的側面」
7/13 19:04

　番組自体は、ファン・ゴッホ美術館@AMSの贋作鑑定の歴史、手法でしたが、番組中、印象派支持の仏と半目する新興ドイツでは、ゴッホを支持し印象派に次ぐ美術と評価し、ゴッホ人気はドイツ人から始まったと数秒のインサートがありました。

　作品を創作し滞在したオランダでもフランスでもなく、ドイツで人気になったゴッホ。。。

西洋史学専攻だった自分としては、

　「ドイツナショナリズムとゴッホをテーマにした論文、書籍があれば教えて下さい。」

と、仮説を立ててChatGPT先生にたずねました。

二次資料下調べを数秒で、してくれて、
（昭和、平成の大学生は論文執筆作業に必要なこの作業に夏休みの大半を使って図書館に行って閉架書庫を漁り、海外から雑誌を取り寄せimg苦労したのに。）
最後に文献の言語と手に入れられる方法、さらに踏み込んだ研究テーマを、まるでECサイトのクロスセルマーケティングのようにすすめてきました。
今の学生、研究者はいいなぁ〜
時間の使い方、効率が全然違う。

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ドイツにおけるゴッホの初期評価と「ナショナリズム的側面」を扱った文献をご紹介します。

論文・書籍リスト

1.

“Making Van Gogh: A German Love Story”

（展示カタログ／研究書）

  • フランクフルトのシュテーデル美術館で開催された展覧会の公式記録。ドイツのギャラリー経営者、美術館、批評家（特にユリウス・マイヤー＝グラーフ）の役割を通じて、ゴッホが1914年までにドイツで「近代美術の父」として受容された過程を系統的に分析 。

2.

Stefan Koldehoff『Meier‑Graefes van Gogh: Wie Fiktionen zu Fakten werden』 (2002)

  • 批評家ユリウス・マイヤー＝グラーフによるゴッホ評価と神話化のプロセスを、批判的に読み解く研究。ドイツにおける「ナショナルな美術観」と「ゴッホ受容」の接点を掘り下げています 。

3.

Werner Weisbach『Vincent van Gogh: Kunst und Schicksal』 (1949)

  • ドイツ人美術史家による初期の研究書で、ゴッホの芸術と運命をドイツ視点から考察。「運命の芸術家」としてナショナル感情にも通じるゴッホ像を描出しています 。

4.

Eric Storm「Painting Regional Identities: Nationalism in the Arts, France, Germany and Spain, 1890–1914

  • 1890年代〜第一次世界大戦前における美術とナショナリズムの関係を比較考察。ゴッホの受容はドイツの地域的・民族的アイデンティティ形成とも密接に関連しています 。
  • 5.

Rachel Esner（レビュー）／June Hargrove & Neil McWilliam 編『Nationalism and French Visual Culture, 1870‑1914』

  • フランス側の視点ですが、そこから見たドイツとの対比もあり、ドイツ国内でのゴッホ評価がフランス印象派と異なるナショナル文脈で行われた背景が読み取れます 。

調査・利用方法

  • 美術館展カタログや書籍は大学図書館や国際美術館ネットワークで取り寄せ可能です。
  • KoldehoffとWeisbachの書籍はドイツ語で出版されていますが、美術・文化研究系大学図書館なら所蔵されている可能性が高いです。
  • Eric Stormの論文は SAGE Publications など学術ジャーナルでアクセス可能です。
  • フランス視点との比較を含めることで、「ドイツのナショナリズム文脈」がより鮮明になります。

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さらに、ある特定のテーマ（例：「第一次大戦前後のドイツ人作家がどうゴッホを再解釈したか」など）があれば、よりピンポイントな論文も見つけられますので、気軽にお知らせください

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